矯正歯科について
矯正治療を検討される方の大半は、見た目が綺麗になることを望まれています。当院では見た目の改善はもちろん、噛み合わせを重視して予防歯科につながる矯正治療を行なっております。
当院で矯正治療をご希望の方へ
当院での矯正相談についてご好評をいただいており、現在矯正医の予約が埋まってしまい新規ご相談はお受けすることが難しい状況となりました。ご希望の患者様には申し訳ありませんが、矯正相談の受付は一時ストップとさせていただきます。受付再開の際には再度お知らせをいたしますので今しばらくお待ちください。
矯正歯科のメリット
歯並びを整えると、見た目の印象がよくなることは皆さまご存知かと思います。そのほかにも、よく噛めるようになることで食事を取りやすくなったり、胃腸への負担を減らすこともできます。
また、噛み合わせがよくなることで、肩こりや腰の痛みなどの全身症状の改善につながるケースもあるのです。歯科矯正で、より魅力的な口もとを作り、全身の健康も向上させていきましょう。
歯並びの乱れがおよぼす悪影響
歯並びが悪いとお口の自浄作用がはたらきにくくなるため汚れがたまりやすく、ブラッシングでも清掃しにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、噛み合わせによっては一部の歯に噛む力による負担が集中し、歯を失う原因となることがあります。
矯正治療の種類
小児矯正
お子さまの乳歯や生え替わったばかりの永久歯を見て、歯並びの乱れに悩まされている保護者さまはたくさんいらっしゃいます。お子さまの歯列矯正を始めるのに最適なタイミングは、一般的には永久歯が生え揃う前の小学校1年生くらいが治療を開始するベストタイミングだとされています。
しかしながら、矯正治療を開始する時期はケースによって異なるため、6歳臼歯が萌出した段階で、お子さまのお口に不安がある保護者さまはお気軽にご相談ください。
1期治療:こどもの矯正治療
あごの骨や口の周囲のかたち、機能を評価して異常な成長発育を正常なものに誘導する治療です。
以下を治療の目標としています。
- 上下のあごの骨の成長をコントロールする
- 大人の歯がスムーズに生えるように
する - 歯並びを悪くするようなくせ、習慣を解消する
歯並びを広げる、前歯のデコボコをワイヤーで治すといった治療方法が目立ちますが、それらは最後の仕上げと考えています。上に挙げたような点に注意し、あごの骨が間違った方向に成長しないよう誘導して、本来の発育を促してあげることが最大の目的です。
その後、あごの骨と歯の大きさとのアンバランスがあまりにも大きい場合は2期での治療を検討していきます。
早く始めるメリット
もし、口の中や周囲に成長発育を悪化させるような要因が隠れていたまま成長期を迎えると、あごの骨がゆがんだ方向へ成長する可能性があります。これらを是正するには、早いものだと7歳くらいから開始し、本人の成長力を手助けしなければいけません。
成長期が終わってしまうと、あごの骨に対する誘導はできなくなってしまうため、この時期にしかできない治療になります。よく、早く始めると歯を抜かないできれいに並べることができるというお話を聞きますが、あごの骨の誘導はできても、骨自体を前後左右に広げることはよほど特殊な事例を除いてできません。
ですので、あごの骨や口の周りの機能に異常がなく、歯の位置的な問題だけであれば大人の歯並びになってからでも同じ目標の治療ができます。
歯を抜かないできれいにできるか?
あごの骨の広さと大人の歯の大きさとのアンバランスがデコボコや出っ歯といった歯並びの不正として表面に現れてきます。デコボコや出っ歯の程度がごく軽度なものであれば、装置を使ってきれいに並べ、長期間安定する歯並びに動かすことができます。ですが、そのアンバランスの程度が酷くなれば、あごの骨の上にすべての歯が並びきらなくなってきます。
たとえば、5人掛けのベンチに小さなお子さま5人が座る分には余裕がありますが、お相撲さん5人が座るとなるとたいへん窮屈な座り方になるのと似ています。
治療期間
成長の悪化を招く原因が除去できるまでは習慣を是正する指導や適した装置を用いて1~2年間1か月ごとに処置を重ねます。
原因を除去した後も、大人の歯への交換に問題が出ていないかどうか4~6か月ごとに検診し、大人の歯並び、かみ合わせが確認できるところまで、おおよそ小学生の間を1期治療としています。
しかし、こどもの成長発育と深くかかわりのある事項ですので、個人差は大きく中には高校生になるまで最後の大人の歯が生えきらなかった方もいます。
大人の矯正
不正咬合をそのままにしておくと、食べ物の咀嚼が難しくなったり、歯磨きが難しくなり虫歯や歯周病や口臭の原因になったりすることがあります。あごの骨の形や位置関係と歯の大きさ、位置、角度とを計測し、個人によって適した歯並びに移動することが目的です。見た目の改善はもちろん、歯を磨きやすく環境を整え予防歯科につながる矯正を行います。
2期治療 永久歯の矯正
矯正装置を通じて歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯並びと噛み合わせを改善します。
不正咬合の種類
歯のズレの多くはあごの骨と歯の大きさのアンバランスによって生じます。
さらには歯のズレが干渉し、あごの骨がゆがんで成長する場合もあります。あごの骨がゆがんだまま成長すると、歯を動かすだけでは解決しないこともあります。
叢生
あごの骨と歯の大きさのアンバランスによって、歯が並ぶラインから内外に押し出されてしまったもの。
上顎前突
下の歯よりも上の歯が大きく前に突き出しているもの。歯だけが前に傾いているもの、あごの骨が前後にずれているものがある。
過蓋咬合
前歯の重なりが大きく、上の前歯が下の前歯を覆い隠しているもの。あごの骨の前後的なズレを伴うものもある。
開咬
かみ合わせたときに、上下の歯が当たらないもの。前歯が当たらない、奥歯が当たらないなど種類がある。
切端咬合
かみ合わせるときに、前歯がまっすぐ平らにぶつかるもの。
反対咬合
かみ合わせるときに、前歯がまずぶつかり、下あごが前にずれてかみ込むもの。
歯科矯正のための検査
パノラマエックス線写真
あごの骨や関節、全ての歯が一望できるエックス線写真です。歯の生えている向きや、まだ生えてきていない歯の確認になります。
頭部エックス線規格写真
歯科矯正において重要なエックス線写真です。頭の骨の位置から上下のあごの骨の位置や歯のデコボコの量を判断します。
顔・口の写真
治療が始まる前の状態を記録しておき、進行度を確認しながら処置を進めていきます。
印象採得・模型作成
歯の大きさや形を実寸で計測し、歯の動かし方、並べ方を検討します。
矯正治療の種類
マルチブラケット装置
歯の表面にそれぞれブラケットを接着し、ワイヤーを利用して歯を理想の位置に移動させます。オーソドックスなタイプの矯正装置です。歯を動かす力は24時間かかり続けていますので、しっかりと歯が移動します。装置は口腔内に装着されたままで、複雑な形状をしているため、食事のあとは汚れがたまりやすいので注意が必要です。定期健診に行ってクリーニングしてもらいましょう。
メタルワイヤー
上の前歯は目立ちにくいプラスチックのブラケットを使用し、それ以外はメタルのブラケットを使用します。下の前歯は一つ一つが小さいこと、下唇に隠れて目立ちにくいことから、小さなメタルブラケットの使用をお勧めしています。
ホワイトワイヤー
歯の白さとあまり差のない、目立たないブラケットを使用し、白い材料でコーティングしたワイヤーを入れて極力目立たないようにしたものです。
ワイヤーのコーティングはビニル系の素材です。なので、ワイヤーを滑らせるような歯の移動をする場合、抵抗によって移動時間が長くなる可能性があります。その際は、アナウンスの上金属のワイヤーを一時的に使用する提案を差し上げます。
メタルのもの、ホワイトのものイメージをより多く参照されたい方はinstagramで「スマイルブレースコンテスト」と検索してみてください。一般の方々のスナップショットが投稿されています。
マウスピースタイプ
マウスピース矯正(インビザライン)は、透明で目立ちにくく、痛みが少ないため、ワイヤー矯正に比べ、より快適に矯正治療をすることができます。矯正治療をして、歯並びをキレイにしたいけど、周りの人に治療を気付かれたくない人におすすめです。
術前の歯並びから、術後の理想的な歯並びまでをシミュレートし、全体の歯の動きを小さくコマ割りしたマウスピースをそれぞれ作成します。一定期間ごとに順番に使用することでだんだんと歯を移動する方法です。ご自身で着脱してもらう装置なので、食後の歯磨きなど衛生管理がしやすく、ブラケット装置に比べると虫歯になりにくい特徴があります。
しかし、装着時間が短いと想定していた歯の動きが達成されず、遅れを取り戻そうと次の段階のマウスピースを自己判断で使用すると、歯科医師が想定していない歯の動きが現れるリスクがあります。
部分矯正
通常の矯正とは異なり、気になる一部の歯を移動させて並べる治療方法です。患者さまのご希望によっては「上の前歯だけのすき間が気になる…」「下の歯のデコボコだけ治したい…」「八重歯だけ引っ込めたい…」などと思われる方は多いかと思います。
しかし全体に矯正の装置をつけて治すには治療期間もかかるし、治療費も高いために矯正の治療をあきらめている、そのように思われている方におすすめするのが部分矯正治療です。
裏側矯正
裏側矯正(舌側矯正)とは、歯の表側ではなく裏側に装置を付けて矯正を行う方法です。歯の裏側に装置をつけ、そこにワイヤーを通し、持続的な力を加えて歯を動かします。
最近はこの装置も小型化が進み、矯正歯科治療中も快適に過ごすことができるようになってきています。歯の裏側に装置をつけるため、他の人に気付かれにくいのが特徴の治療法です。
プレオルソ
「プレオルソ」機能的マウスピース型矯正装置を使用した治療とは、お口の周りの筋肉を整えることによって、現在の歯並びを良い方向へと促し、なおかつお子様の未来の歯並びのための土台を作る治療法です。
プレオルソについて詳しくみる矯正治療のまとめ
矯正治療には、様々な種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルや希望に合った治療法を選ぶことが大切です。 当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療法をご提案いたします。
プレオルソについて
機能的マウスピース型矯正装置について
当院では、主に10歳くらいまでの患者さんを対象として、機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」を使用した治療をご提案しております。
「プレオルソ」機能的マウスピース型矯正装置を使用した治療とは、お口の周りの筋肉を整えることによって、現在の歯並びを良い方向へと促し、なおかつお子様の未来の歯並びのための土台を作る治療法です。
歯並びは、お口の中と外側の筋肉のバランスによって変わってきます
食べる物が柔らかくなり、体を動かすことも減ってきた現代、このお口の周りの筋肉のバランスにも、大きな影響が出てきています。
こういうお子様を見かけることが多くなってはいませんか?
一概に時代のせいということはできませんが、何らかの原因によって、お口をポカンと開けて、本来は鼻呼吸であるべき呼吸に関しても口呼吸をすることが多くなり、舌が本来あるべきポジションになく、食べ物や飲み物を飲み込む時にも、本来あるべき動きとは違うお子様がいらっしゃいます。
また、それだけではなく、うつぶせ寝や頬杖等の癖も、歯並びに大きな変化をもたらします。人間の歯は動くものですから、それらが影響してくることは当然です。下記のような不正咬合へと繋がってしまいます。
そしてこれらが、「プレオルソ」の適応症となります。これらの改善と共に、予防としての効果ももたらします。
プレオルソの適応症と
目的について
「プレオルソ」機能的マウスピース型矯正装置を使用した治療は、そういった不正咬合に関する原因を根本から改善していこう、という治療法です。
従来のワイヤーやアライナーなどの装置を使った矯正治療でも歯を並べることはできますが、このバランスが崩れていると、後戻りの原因にもなってしましますし、歯並びだけではなく、呼吸や嚥下に関しても問題が残ったままになってしまいます。「プレオルソ」はワイヤー矯正やアライナー矯正とは違い、歯列を細かく調整して並べることはできませんが、そのための土台を作り、歯並びを良い方向へと促すことを目的としています。
治療方法について
具体的には、お家に帰ってから一時間と、夜眠っている時にこういった装置をお口の中に入れてもらいます。取り外しができる装置ですし、装置自体は弾性のある物ですので、無理の無い範囲で、お子様も頑張ることができます。その他、よくない癖についての指導や、装置使用と併用したトレーニング指導も行います。
お子様の成長途中の大事な時期に、機能的マウスピース型矯正装置を使用した治療を行うことの大切さが伝わりましたでしょうか。
詳しくは当院のスタッフからもご説明させていただきますので、お気軽にお声掛けください。